死に行く巨人をただ見つめているのは,なんとも物悲しい。そこにいる自分は,手を空にかざして,そのうめきを聞くことしかできない。
インテル社は,第1四半期の売上高が前期の25%減になると警告し,全従業員の6%にあたる5000人を削減すると発表した。粗利率も58%から51%に近くなると述べており,ペンティアム4のコストから50%を切ることも懸念される。。
先日のヤフーも悲惨なことは悲惨だが,目も当てられないとはインテルの様だ。かつての巨人が足下もおぼつかず,ノックダウン寸前にもみえる。特に穴が空いたのが,堅調であるはずのネットワーク機器やサーバー分野の売り上げだということで,あまりにも心もとない。まさに,死に体。
記事を読んでいても,どう転んでも転落でしかない。失敗に失敗が重なり,勝負に出れば傷が吹き出す。セガ的な大転換が必要な企業のひとつとも云える。かつての巨人の老いさらばえていく気配は,なんともいたわしいが,インテルが光明を見出そうとするネットワークのスピードの速さは,さらにインテルを置いてゆく。ギャンブルをかけられるような幹部もいない。大規模な事業縮小,またはネットワークに特化した業務の集中,など,展開がみられるだろうか? いや,もうそれしか,ないのだが。
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